海外で公共交通機関を乗る際に目的地までいくらかかるのか・・・また、慣れない現地通貨を必死になって探すのは大変でめんどくさいですよね。そんな際、日本では日常の必須アイテムとなったSuikaなどの「交通系カードがあれば・・・」なんて思いますよね。
まずはマレーシア・クアラルンプールの公共交通機関を利用した際の模様から紹介いたします。
マレーシア・クアラルンプールの鉄道・モノレール
マレーシアは物価も安いので、Grabタクシーなどを使えば安くかつ便利に移動できますが、ぶらり街歩き旅では公共交通機関の電車やモノレールに乗るのも悪くありません。思わぬことに出会うこともあるかもしれません。
実際現地でRapid KL Laluan Kelana Jaya(クラナジャヤ)線に乗った時に、少し驚くことがありました。
驚いたマレーシア・クアラルンプールの鉄道事情
マレーシアの首都・クアラルンプールはますます発展しつつありますが、先進的に整備された年代物のインフラなどが少ないため、現代の新しいインフラを導入できる強みもあるのだと改めて思いました。
ここ一番先頭車なのですが運転席がないんです。大きな全面窓があるだけです。一見・・・普通の鉄道のようですが驚きました。
日本でも東京のお台場を走る「ゆりかもめ」など、タイヤで走るLRTなどはありますが、クアラルンプールに来て、普通の鉄道(鉄の車輪)で無人で走行するものに乗るとは思ってもいませんでした。
Rapid KL Laluan Kelana Jaya(クラナジャヤ)線は東南アジア初の全自動無人運転を行う路線のようです。
チケット購入
駅には窓口もありますが、主には自動販売機になっており、タッチパネルで行き先を指定し、切符代を見慣れない現地通貨とにらめっこしながらの格闘です。これ面倒ですよね。
切符は日本では見慣れないプラスチック製のトークンです。Suikaなどと同じく中に無線方式のICが入れられており、早くいってしまえばSuikaをコイン型にしたようなものです。
自動改札口
トークンで乗車するには、日本のSuikaなどの交通系カードと同様に、自動改札を入場する際には無線方式のタッチ部分にトークンを触れると扉が開きます。
出場する際にはトークンの投入口(自動販売機の硬貨投入口のようなもの)に入れると、扉が開きます。日本とは方式の違いがあるので少し戸惑いますが、慣れてしまえば全く問題ありません。
やはり交通系カードが便利・・・
毎回、乗るたびに見慣れない硬貨を探したり、両替したりとめんどくさいですよね。それならば当然・・・「マレーシアには交通系カードはないの?」となりますよね。
自動改札が普及しているマレーシア・クアラルンプールにも、もちろんのこと交通系カードもあります。それが「Touch ‘n Go」や「MY Rapid card」などです。
全通用型の 「Touch ‘n Go」カード
LRT、KTM、KLIA ekspres、モノレール、バスなどの公共交通機関、高速道路なども含む、幅広く交通の支払いに使える他、「Touch ‘n Go」ロゴマークがある店舗などでも利用できます。ETCカードとSuikaがくっついた様なイメージでしょうか。
MRT、LRTの駅、「Touch ‘n Go Hub」などで購入することが出来ます。購入にはカード発行手数料10MYRと初回分のチャージが必要になります。チャージ分は10MYR以上で任意に決めることができます。
Touch’n Goカードのチャージ方法
MRT、LRT駅のカウンター、コンビニエンスストアー、ATMなどでチャージできます。カウンターでのチャージの他に、駅などに設置されている機械でのチャージも可能です。
先ほどトークン式のチケットを買った自動販売機でも、タッチパネルでチャージを選択し、真ん中の緑の部分にカードを置きお金を投入するとチャージ出来るので、困ることはないと思います。
LRT、モノレール、バスなどで使える 「MY Rapid card」
「Touch ‘n Go」は幅広く使えますが、「MY Rapid card」はLRT、モノレール、バス(一部の)などに限られます。
旅行者にとって大きいのが、「KLIA ekspres」空港特急には使えないことです。ですが、空港から市内までの行き帰りの2回程度の利用なので、通常の旅行であれば「MY Rapid card」でもいいのではと思いました。
「Touch ‘n Go」を買いましたが、「KLIA ekspres」のチケットはクレジットカードで購入したので「MY Rapid card」でも大丈夫でした(笑)。
「MY Rapid card」には
- 7日間有効(1週間)
- 30日間有効(1か月)
などがあります。
短期の旅行ならば「MY Rapid card」でも問題ないと思いますし、もし心配なら「Touch ‘n Go」を買っておけば困ることはないといったところでしょうか。