【体験談】シンガポール航空エコノミークラス有料事前座席指定、機材変更になったら返金された!

飛行機・空港

去年の夏(2019)、家族4人 大阪(関西空港)からシンガポールを経由し、クアラルンプールへ旅した際、シンガポール航空の航空券を予約・購入しました。そして、みんな一緒に座れるようにと、有料事前座席指定も併せて行いました。

そしたら、出発の1週間前に、「機材変更のお知らせ」メールが・・・。

そのため、再度、座席指定をすることになったのです。・・・が、なんと!、既に支払っていた事前座席指定料金が返金されたのです。そんなわけで知ることになった、シンガポール航空の有料事前座席指定の仕組みについて書きました。

□ 主な点はこんな感じです(シンガポール航空の場合)

  • 航空券の種別、キャビンクラスなどにより有料・無料の扱いに違い
  • 有料事前座席指定は区間ごとに「する・しない」を選べる
  • 座席の位置により値段が違う
  • 設定された「バンド(距離)」によって値段が違う
  • 機材変更の場合返金された!
  • 中・長距離路線などは、事前座席指定しないと並びの席は無理かも!?

航空チケット購入と同時に 有料の事前座席指定も行いました

家族グループで旅行する際、「飛行機での座席が一緒に座れるか、離れて座わらないといけないか」は、「いち大事!」ですよね。そこで、座席指定有料化後、初めて事前座席指定をしてみることにしました。

ANAも昨年(2019)から一部座席指定の有料化を始めましたが、シンガポール航空ではその前年、2018年よりエコノミークラスでの座席指定有料化が開始されました。世界的な流れになってきましたね・・・。少し残念な気がします。

正直・・・「座席指定が有料なの・・・?」っという感じでした。現在でも、出発の2日前から可能な、インターネットチェックインすれば無料で座席指定はできます。・・・が、その場合、既に並び席が空いていない可能性もあります。なので、今回は有料でも事前座席指定することにしました。

実際に予約時の状況を時系列で書くと・・・

航空券の予約・購入は、シンガポール航空のホームページ行いました。

購入した航空券は、エコノミークラスの中でも一番安い、「エコノミー Lite」です。後から出てきますが、エコノミークラスでも上位の「Flexi」などを購入すると、無料で事前座席指定ができます。

そして本題の、予約・購入と同時に行った事前座席指定は、次のような仕組みでした。

〇 区間ごとに座席指定する方式

実際に飛行機に乗る区間は、大阪からシンガポール、シンガポールからクアラルンプールの往復で4区間となります。そして、座席指定もその4区間、それぞれする必要があります(自分で座席指定「する・しない」を選択できます)。料金も1区間ごとに積みあがっていきます。

〇 座席はエリア別に料金が違う

エコノミークラスの座席指定は、3つの料金タイプに分けられています。料金が高い順に、足元が広い「ストレッチ・シート」、「前方座席」、それ以外の「標準座席」です。


下の表が実際に支払った事前座席指定料金です。

今回の事前座席指定料金表

(KIXは関西空港、SINはシンガポールチャンギ国際空港、KULはクアラルンプール国際空港)

今回の有料座席指定をする目的は、単に並びの座席を押さえたいだけなので、基本的に一番安い「標準座席」を選びました。

表:左の縦列に、「区間1~4」とあります。大阪からシンガポール経由でクアラルンプールに行く場合、4区間となるためです。合計すると1人当たり¥4,000円近い金額になりました。家族4人だと¥16,000円です。結構な金額に・・・(汗)。

シンガポール航空有料座席指定
この様に1区間(シンガポールー大阪)ごとに座席指定料金が設定されます。

短距離路線であれば、座席指定しない選択肢も・・・ありかも?!

今回の旅で言えば、シンガポールクアラルンプール間は国際線ですが、純粋な飛行時間は40分ぐらいだと思います。距離で行けば350km(日本の東京ー名古屋間ぐらい)の距離です。感覚的にはまさに国内線。エコノミークラスでは機内食も出ません。あっと言う間なので、座席指定しなくても良かったのでは・・・とも、思います。その分、安くなりますから。

その区間は、「往復で¥1,000円ぐらいだし・・・離れて座るとなると、短時間だけど、家族が心細くなるのでは・・・」と思い、今回は事前座席指定をすることにしました。
(これについては、状況と同行する人に合わせ、考える必要があると思います。)

「前方座席」と「標準座席」の違いは?

次に「事前座席指定料金表」右の縦列に「前方座席」と「標準座席」の、2種類あります。「前方座席」というのは、エコノミークラス キャビン(進行方向の)前方部分というだけです。椅子や足元の広さは変わりませんが、座席指定料金は高くなります。ちなみに、前方というのが、どこら辺かと言えば、機種にもよりますが、B787-10の場合、ちょうど主翼の付け根前方の辺りでした。

シートマップ

ではなぜ、1区間目(大阪ーシンガポール)だけ、座席も足元の広さも変わらない「前方座席」にしたかと言うと・・・。
チケット購入時点で、既に「標準座席」では並びの席が取れなったためです。なので、空いていれば「標準座席」で取っていたと思います。このような状況だったので、「もし座席指定が無料でできる、出発2日前からでは、おそらく並びの席はとれなかったのでは・・・」っと、思っております。

事前座席指定料金には割引制度があります

「事前座席指定料金表」を見ると、自分の事前座席指定料金が他の家族に比べ、若干安くなっています。理由は、シンガポール航空のマイレージプログラム(KrisFlyer 会員:無料)に加入済みで予約すると5%OFFになるからでした。

他の家族分が割引されていないのは、4人分まとめて自分がチケットを購入したのですが、予約・購入時に家族分のマイレージ番号を入力しなかったためです。家族分は予約・購入後に会員登録したため、予約・購入時にマイレージ番号がなく、後でしようと思っていたのは失敗でした。航空券購入の前に会員登録しておいた方が、いろいろと便利なのでおすすめです。

シンガポール航空 有料 事前座席指定の概要

シンガポール航空でも、すべてのエコノミークラスの座席指定が、有料というわけではありません。航空券の種別や、上級会員であれば、現在でも無料で座席指定することが可能です。

ビジネスクラス以上は座席指定無料。プレミアム・エコノミークラスは基本無料で、前方の足元のひろいエクストラレッグルーム・シートの場合は有料。エコノミークラスは航空券の種別により取扱が違うので、下の表をご覧ください。

上段の列にある3つが航空券の種別です。今回購入した「エコノミー Lite」は、安い代わりに、どの座席を選んでも有料となります。
(「Lite」⇒「Standard」⇒「Flexi」の順に、航空券の価格は高くなっていきます。)

エコノミークラスでの有料事前座席指定の料金体系

左の列「バンド1~4」がエリア別(距離)。上段が座席の「エリア区分」になります。そのため「バンド」と、座席の「エリア区分」によって、値段(米ドル表示)が変わります。今回の旅程では、「大阪 ー シンガポール」がバンド2。「シンガポール ー マレーシア」がバンド1になります。

これで航空券の予約・購入時の事前座席指定は完了です。

出発の1週間前にシンガポール航空から「機材変更のお知らせ」が

機種変更後のシートマップで再指定することに

シンガポール ー クアラルンプール間は当初A330だったのですが、機材変更によりA350になりました。これは正直うれしい機材変更です。機材は新しく、きれいなほうが好きなので(笑)。

メールには、この区間の座席指定料金返金されること、変更後の機材に合わせ、シンガポール航空側で座席を振り替えたので、改めて自分で再指定が可能(無料)であることが書かれていました。

A350への機材変更はうれしかったのですが・・・。並びの席に問題が。A330では、4人だと前後(2人席+2人席)でちょうど収まっていました。しかし、A350だと座席が横に「窓 3席│通路│3席│通路│3席 窓」の横9列なので、4人だと収まりが悪くなります。まあ・・・自分一人、前方の窓側に行くか、通路を挟んで座ればいいので、問題はありません。

なんと!クレジットカードに返金処理がされていました

航空券の支払いはクレジットカードだったので、そのカードに返金処理がされていました。「シンガポール ー クアラルンプール」間の往復の2区間分×家族4人分(およそ¥4,000円分)です。ちなみに「関西空港ーシンガポール間」往復の2区間分は機材変更はなかったので、返金などはなく、そのままです。座席指定も、返金扱いも、すべて区間ごとということですね。

このような規定については、ホームページなどにすご~く長い文章が書いてあります。ですが、あまりじっくり見ることはありませんよね(汗)。そのため、返金後に確認すると・・・。事前座席指定の「返金について」と言う項目に、確かに「機材変更の際には返金する」と、ありました。この様な状況なって、初めて知りました(汗)。

座席指定の有料化について思うこと・・・

座席指定の有料化に対して・・・初めは、正直「なんで有料なの・・・?」という感じでした。以前は無料でできていたものが、有料になるのですから・・・。

しかしです、人気のシンガポール航空、無料だった時は1か月前でも横並びの座席などは埋まっていることもありました。「お金を払ってでも、横並びの方がいい人」。「グループでも、座席がバラバラになってもいいから、少しでも安い方がいい人」。それぞれいると思います。どちらを優先したいかによてスッキリと分かれるので、なんとなく・・・「良いシステムなのでは?!」と、思うようになりました。

今回の場合、出発の数週間前にチケットを買ったので、もし無料の時代であれば、既に並び席の確保は難しかったかもしれません。そのように考えると・・・今のシステムは世知辛い感じはしますが、合理的なシステムでもあると感じるようにもなりました。そして、なにより並び席で座れたことにホッとしています。

もし、「関西空港ーシンガポール間」の長距離区間で、並び席が取れなかった場合は、日程を変えることを考えていたと思います。なので、今回の旅のような、「有料でもいいから並びの席を取りたい!」と思う人には、反対にありがたいシステムでした。

とにかく無料がいい場合は、2日前のインターネットチェックインから座席指定はできますからね・・・。

ん・・・でも。

「非日常 空の景色」が大好きな者としては・・・

インターネットチェックインまで待ち、「さあ! 座席指定しよう」・・・と思ったら、「真ん中の席しか空いてなかった!!」なんて、気分はグレーになるので・・・。

やっぱり、有料でも座席指定すると思います(笑)。

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