今回は過去の思い出の写真を掘り起こしました。1人旅、路線バスを乗り継ぎ北京郊外の长城(万里の長城)へ行った際の旅のメモになります。
今まで何度か出張で行ったことがあった北京に初めて観光で行くことに・・・。しかし、一度も故宮も万里の長城も見たことがなく・・・ということで中国にある世界遺産といば故宮(紫禁城)と长城(万里の長城)!この2つをメインに行きました。
2016-08
日本から北京まで・・・
日本・関西から北京に行く場合、もちろん直行便が便利ですが、上海で個人的な所用があり上海経由で行くことになりました。
そのため航空チケットは関西空港ー上海浦東空港までがANA、上海虹橋空港ー北京首都空港までが国内線の中国東方航空(China Eastern Airlines)と、チケットは別々に取りました。
おススメはやはり直行便ですが、2都市楽しみたいという方にはこのような経路もいいかもしれません。
・・・っということで。
まずは関西空港から空路 中国上海へ
上海には都心部に近い古くからある上海虹橋空港と都心部から離れた国際線中心の上海浦東空港の2つがあります。日本で言えば羽田と成田のような感じですね。
ちなみに東京羽田からは虹橋空港への便はありますが、大阪からは関西空港ー上海浦東空港便しかありません。
ANAの関西空港ー上海浦東空港間の機材はいつもの中型機B767-300。
関西空港を出発。
上海までは約2時間なのでそれほど遠くはありませんね。国内線ほどの距離です。離陸後、機内食を食べて一息ついたらあっという間に着きます。
北京でも約3時間なので上海に立ち寄る用のない方は直行便で北京に行くのが基本となります。上海にもよって観光したい場合は航空チケットは高くなりますが、北京IN-上海OUTのオープンジョーチケットを買うのもいいと思います。そして鉄道好きであれば北京ー上海間を新幹線で移動なども楽しめます。
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飛ぶこと2時間ちょっとで・・・
中国上海の平坦な陸地が見えてきます。北京では日本のように山などを普通に目にしますが、上海はほんとにまっ平らな土地で、山という山はなく、郊外にてっぺんに教会の建つ余山という海抜100mにも満たない、ほんとに小さな山があるだけです。
上海浦東国際空港へ着陸・・・。少し前まで暮らしていた上海へ戻ってきました(笑)。
沖止め~!。
出張の時はバス移動しないといけない沖止めだと面倒だな~っと思いますが・・・。旅行となると反対にうれしいのが不思議ですね(笑)。なんか得した気分。近くで見ると中型機といえども飛行機ってやっぱり大きいですよね~。
この当時はサテライトターミナルもできる前でゲートが足りないのか、まだかなり沖止めが多かったですが、基本B737やA320などの小型機の場合が多く、B767などの中型機以上などは少くなかったので、このときはより得した気分でした(笑)。
空港から市内へ移動・・・本日は上海泊
ANAなどのスターアライアンスグループ便は第2ターミナルへ到着します。
今回は宿泊予定のホテルが上海駅そばにあるので、空港リムジンバスで静安寺にある「机场城市航站楼」まで行き、スーツケースもあるのでそこからはタクシーでホテルまで行くことにしました。
空港リムジンバスに乗り市内中心部へ移動
入国後「机场巴士(空港リムジンバス)」の方向に進みます。空港リムジンバス乗り場は第1・2ターミナルそれぞれにあり、第1ターミナルを出発後、第2ターミナルに寄り各目的地へ向かいます。
空港リムジンバスは何路線かあり、今回は「机场城市航站楼」(静安寺)に行く「机场巴士(空港リムジンバス)」の「机场二线(空港2号線)」に乗ります。
ちなみに「机场」・・・日本語で言えば「机(つくえ)の場所(ばしょ)」という漢字がですが、中国語ではこの漢字で「空港」という意味となります。正直これはわかりませんよね(汗)。
中国語では「机」が日本語の機械の「機」の字になります。なので「機場」(機械の場所)となります。これでもピンとはきませんが・・・(汗)。
「机场二线 开往 机场城市航站楼」(空港2号線 空港都市バスターミナル行き)の終点まで乗ります。
黄浦江(河)に架かる橋を渡る頃・・・視線の遠い先に上海タワーや上海森ビルのある浦東エリアが見えてきます。手前に見えている円筒形の建物の辺りが2010年に行われた上海万博の跡地エリアです。
懐かしい・・・この年から中国出張が始まり、2年半の上海生活を経て、帰国。再び出張生活に・・・。
空港を出発後、渋滞がなければ40~50分ほどで「机场城市航站楼」(静安寺)着きます。
机场城市航站楼(静安寺)へ到着
ここからはタクシーでホテルへ向かいます。
宿泊は上海駅の様子が見えるHoliday Inn Expressホテルへ
今回の宿泊は外資系ホテルグループ「IHG」のHoliday Inn Express 上海北方智选假日酒店。
このホテルはかなりお手ごろな価格でおススメです。高級ではありませんが清掃もそれなりにされており、上海の中ではそこそこ便利な場所にありながらもコスパがいいホテルです。
鉄道好きなら上海駅側の部屋がおススメ!
ここのおすすめは何といっても・・・上海駅が見渡せることです!
鉄道好きにおススメ!
実際の宿泊した部屋から見える風景です。
奥に見えている白い列車が動車組(特急)、一番手前の2線が地下鉄1号線(地上走行区間)、ホテルの建物の横の続きが長距離バスターミナルなので、すごく便利とはいえないまでも不自由はないと思います。
・・・っと言っても、「机场城市航站楼」からここまではタクシーで来ましたが(汗)。荷物が少なければ地下鉄という選択肢もあります。
マイナス点としてはホテルの周囲に食べ物屋さんが少ないのが気になりますかね~。
ホテルの部屋
部屋はスタンダードルームでも中国大陸サイズで広々としています。客層は外国人の修学旅行のような学生風の団体客を多く見かけます。2度ほど泊まりましたが、反対に中国人は少なく感じます。たまたまかもしれません・・・。
ホテルの部屋は通路を挟み両側に客室が連なる構造のため、全部の客室で上海駅が見えるわけではないのでご注意ください。
夜ご飯を食べに住み慣れた古北エリアへ
バス停は南側にあるので、まずはホテルのある北側から上海駅の南側にある駅前広場に向かいます。上海駅の下をくぐる迷路のような地下通路を通って駅の反対側に出ることが出来ます。
この左側に941路のバス停があります。ちなみに古北エリアを通り上海虹橋空港へ向かう941路は上海駅発なので座れるのでおススメです。
たまにある車掌さんの乗る路線バスの乗り方
上海市内を走るバスの多くは2元(30~40円)の均一運賃なのですが・・・。
941路のバスはたまにある車掌さんが乗るタイプです。乗車後車掌さんが巡回してくるので行き先を言って料金を払います。このタイプは前後どちらの扉からも乗り降りしています。
不安な場合は行き先を紙に書いて見せればすぐわかるので問題ないと思いますが、地図(百度)アプリなどを見て中国語(簡体字)を書くようにしてください。日本の漢字では一部理解できないものがあるので。
ちなみに均一運賃の場合は、前から乗り運賃箱に現金を入れるか上海交通カードでタッチし(iPhoneなどの携帯版にも対応しています)後方のドアから降車します。
良く行っていた湘菜のレストランで久しぶりに・・・
湖南菜は辛いので有名ですが・・・。
辛い料理にはそれほど強くないので・・・次の日、移動のある場合は辛くないものを食べることにしています。
これもまた別の機会に書きますが・・・日本人がイメージする辛い料理といえば四川料理ですが、それより辛いといわれるのが「湖南菜」だそうです。
ちなみに右側のアスパラガスとキクラゲ、エビの炒め物などは広東料理のような日本字好みの優しい味なのですが(汗)。これも「湖南菜」なのか・・・?
食事後用事を済ませホテルへ戻り、明日の北京への移動に備えます。中国のタクシーは安いので、帰りはタクシーにしました。ホテルのフロントなどで地図の書いたホテルカードをもらっておくといいと思います。
北京を目指し・・・まずは上海虹橋空港へ
上海には虹橋空港と浦東空港がありますが、上海ー北京などは虹橋空港の方が格段に便利です。市内中心部から近いうえ、便数もシャトル便のごとく多いですから。ちなみに虹橋空港からも国際線が飛んでいますが、国際線は浦東空港が中心で、国内線は虹橋空港が中心となります。
上海ー北京間はたくさんの便が大型機で飛んでいるので、まさに日本の東京ー大阪間のようです。距離にして1,300キロで最速の新幹線で4時間半。日本で言えば東京ー福岡間が直線距離でおよそ900キロ・・・。
搭乗完了次第すぐさま離陸します。
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2時間ほどの飛行であっという間に・・・
北京首都国際空港へ到着
中国東方航空は北京首都空港 第1ターミナルへ到着します。空港から市内へはエアーポート・エクスプレスでホテルのある三元桥站(三元橋駅)まで向かいます。
Novotel 北京 三元 ホテルへ到着
宿泊はNovotel 北京 三元(北京諾富特三元酒店 / Novotel Beijing Sanyuan)
三元桥站のすぐ傍、エアーポート・エクスプレスの地下出口を出るとすぐの所にあるのでとても便利です。ホテルの部屋は値段からすると「まーまーかな~」っと言った感じです。北京と上海のホテルは中国の中ではかなり高いですね~。地方都市だと広くて、綺麗で安いホテルが多いのですが・・・。
ちなみにホテルのある三元桥站(三元橋駅)はエアーポート・エクスプレスと地下鉄10号線の2つの駅があるので、鉄道で移動をする場合はとても便利だと思います。
本日は疲れたのでホテル周辺を少し散策し、コンビニで弁当などを買い食べることに。
翌日・・・
清朝の宮殿 故宮(紫禁城)観光へ
ラストエンペラーでも有名な清朝の宮殿、ユネスコの世界遺産に指定されている現在の「故宮博物院」観光へ出かけます。日本人は「紫禁城」として記憶している方が多いと思いますが、中国人のほとんどが「紫禁城」よりも「故宮(gu gong / グー ゴン)」と呼んでおり、「紫禁城」と紙に書いて見せてもわからない人もいるかもしれません。
まずはホテル近くの地下鉄10号線の三元桥站(三元橋駅)に向かい地铁10号线 → 地铁1号线と乗り継いで「天安门东站(天安門東駅)」で下車します。
いよいよ映画ラストエンペラーで見た「紫禁城(故宫)」へ
ここは本当に巨大で・・・全部回るのは大変です(汗)。訪れた季節が真夏だったため、暑さに参り・・・途中にあるクーラーの効いた収蔵品展示エリアやお土産物屋で涼みながら回りました。ほんと汗だくになります。北京は北にあるのですが夏はとても暑く観光には厳しいかもしれません。
なので春や秋に行くのがいいですね~。この後も真冬に1度来たことがありますが、寒すぎて途中で回るのを諦めました(涙)。ただ、季節のいい時期は観光客も多いのでここら辺は難しいところですね。
故宮観光後に・・・お腹もすいたので北京名物の炸醤面(ジャージャー麺)を食べに向かいます。
北京菜(北京料理)といえば「炸醤面(ジャージャー麺)
老北京炸醤面大王で食べることに・・・
看板の右に書いてある家常菜とは家庭で普通に食べられる料理という意味です。日本で言えば何でしょう?肉じゃがだとかですかね~。
昔から地元民に愛される店のようですが、この支店の店作りは清朝時代の辮髪の等身大の人形が置いてあったりします(笑)。古い感じを演出してるんでしょうね~。
この店一押しはもちろん炸醤面ですが、その他にもメニューはあり、いろいろ試したいのですが・・・なんせ1人なので、炸醤面とあと2品頼むことに。
炸醤面は甘辛みそ味のうどんとラーメンを足して二で割ったような麺で、ゆで方に波があるのか・・・ある時すごく腰があっていい感じだと思ったら、またある時は腰がなくて・・・。「え~~~」って感じです(汗)。
もう一つは中国でほんと良く食べられる「番茄炒蛋(トマトと卵の炒め物)」。これはまさに家常菜ですね~。これ2品とも写真では小さく見えますが・・・結構大きいんです(汗)。1人旅の際にはご注意を・・・。
あとお気に入りの「蒜苔炒肉丝(ニンニクの芽と豚肉の細切り炒め)」。これも家常菜でおいしいと思う料理の1つです。
食後は路線バスに乗りぶらぶら旅
食事後、路線バスに乗り市内見物をします。道路上にやたらと電線が貼られています。
これ・・・
北京は上海と違い道路上空に張られた架線から取った電気で走る連結(2両繋いだ)トロリーバスを多く見かけますね。数年前から上海も虹橋から観光地外灘までの延安路専用車線を走る71路連結バスが走り始めました。
この後、地下鉄に乗り継いでホテルに戻り1日目の観光の終わりです。
暑いので早朝に起きて万里の長城を目指します
真夏・・・とにかく暑いです。とにかく死にそうになるぐらいの暑さです。なので朝早く起き涼しい内に「万里の長城」見学をしようと決断(笑)。
・・・っということで、朝日が見えました。早起きは三文の徳(得)?
1人旅・・・自由に路線バスで万里の長城を目指します
万里の長城はずっと続いているのですが、観光地として整備されているところでは「八達嶺長城」と「慕田峪長城」が有名です。
今回は行き当たりばったりの旅で・・・ホテルで地図アプリにて検索して出てきた「慕田峪長城」の方へ行くことに・・・(笑)。
来たルートで北京市内へと戻ります。ホテルで休息。
2日目の晩御飯
ホテルで休憩後、晩ご飯を食べに街へ出るべく、ホテル前からタクシーで市内中心部へ向かいます。疲れていたので地下鉄ではなくタクシーにしました。
ちなみにホテルの周辺はこんな感じで、上海とはだいぶ違う景色です。
もう一度 ジャージャンメン(炸醤麺)
1人旅なので、本日も炸醤麺(ジャージャンメン)を食べることに(汗)。
・・・っということで、またまた老北京炸醤面大王。中国料理は複数人で食べるような感じなので、1人旅だとこのようなときに困ります(涙)。
ちなみに中国語の発音は「zha jiang mian / ジャー ジャン ミエン)です。
いくつか食べたいものがあったので、店では炸醤麺だけを食べ、あと3つの料理は打包(ダーバオ / 持ち帰りの意味)で注文しました。昨日と同じお気に入りのニンニクの芽の炒め物と八宝菜のようなものと・・・
これも結構おススメです。円形の卵焼きの下にモヤシ野菜炒めがある料理です。名前は・・・忘れました(汗)。この店写真入りのメニューがあるのでご心配なく。
本日で北京観光も最後・・・。北京一の繁華街と言われる王府井に寄り道しホテルに戻りました。王府井は期待外れな感じですかね~。
明日、上海へ移動です。
北京首都空港から上海虹橋空港へ
ホテルすぐ傍にあるエアーポート・エクスプレスの三元桥站(三元橋駅)から北京首都国際空港 第1ターミナルへ移動。
行きと同じ中国東方航空で上海を目指します。
飛行時間は2時間ほど・・・。
上海虹橋空港へ到着
国内線の第2ターミナルへ到着。
空港からはタクシーに乗り、予約してある日本人の多い古北エリアのホテルへ移動。
日本人の多い古北エリアにあるグランド メルキュールホテル
帰路のホテルは住み慣れた长宁区・古北エリア仙霞路にある外資系ホテル(フランス Accor グループ)の「上海虹桥美爵酒店(グランド メルキュール シャンハイ ホンチィアオ / Grand Mercure Shanghai Hongqiao)」です。
虹桥・古北エリアには在上海日本国総領事館をはじめ、日本企業の事務所や日本人学校などもあり、上海において浦東エリアとここ虹桥・古北エリアが日本人の多いエリアです。
ホテルが面する仙霞路には多くの日本料理店などがあり、その他の日本人向けの店舗などもあります。
このホテルは日本人の宿泊も多く、特に長期出張者に便利なキッチンや洗濯機などがあります。下に見える街路樹が東西に走る仙霞路です。
上海での晩御飯
お腹が空いたので早めの晩御飯。1人なので・・・ここ「振鼎鶏」で食べることに。昔、時々来ていました。
ここで食べるのはいつも決まっていて・・・この鸡肉(鶏肉)一斤(500g)、汤面(汁そば)、ペプシコーラを注文。鶏肉を左上のたれにつけて食べるのですが、ニンニクや生姜風味のこの醤油たれが「美味しいんです!」。この店はチェーン店で上海市内に結構あります。
時間帯にもよりますが地元の人で結構混んでいます。鳥の骨などは下に敷いてある紙の上に置いていけば大丈夫です。上にのっかっているコリアンダー(中国名:香菜/シャンツァイ)が嫌いな方は「不要香菜(ブーヤオ シャンツァイ)といえば大丈夫です。
この汁そばはそこそこ美味しいのですが、味が薄めなので、鳥に付いてくる醤油たれを入れて食べてました。緑のものは青梗菜で、赤茶色のものは血を固めたもの(中国では普通に食べます)で・・・口に合わないのでいつも残します(汗)。左上の白っぽいものはレバーでこれはいつも食べてます。
旅も終わり帰国(日本・関西空港)へ
翌日、ホテルをチェックアウトし荷物をフロントで預けます。昼間に所用を済ませ、夕刻上海浦東空港から帰国です。東京便であれば虹橋空港から飛んでいるので便利ですよね~。
大阪も大阪伊丹ー上海虹橋線を飛ばしてほしいですね~。伊丹空港もまだ大阪国際空港が正式名称で・・・国際の看板を降ろしていないので期待しています(笑)。
「さよなら上海!再见(ザイジエン)!」
・・・っと言っても、翌月も、その翌々月も出張で来るのですが(汗)。