北京の夏はとんでもな~く暑いので 夜明けから長城を目指します
北京の夏・・・とにかく暑い。死にそうになるぐらいの暑さ。なので朝早く起き、涼しい内に「万里の長城」見学をしようと決断。
先に言ってしまいますが、紫禁城(故宮)と长城は人生に1度は見ておいて損はないと思います。
ちなみに・・・中国で「万里の長城」はどのように呼ばれているのか?
日本では「万里の長城」と呼ばれていますが、中国では「长城 chang cheng(拼音:中国の発音記号)」と、呼ばれています。カタカナで表すと「チャン チャン」と2つ重なります。ですが、 日本語では同じ「チャン」でも、 中国語の発音では「ch 」の後が「 a」 と 「e 」が違うように、前後の発音は微妙に違います。「cheng」の方は日本語にない音で、しかも日本人が聞くとほぼ差がなく聞こえるので、あまり細かいことを気にせず、何度か言えば通じる!・・・っと言うぐらいでいいと思います。中国人で「長城」を知らない人はいませんから!。ちなみに紙に日本語の「長城」と書いて見せてもすぐわかると思います。
・・・っということで。
朝日を見ながら準備。まだ眠い。
北京市内三元桥駅にあるホテルから電車、路線バスなど公共交通機関を乗り継いで長城を目指します。
・・・っと言うことで。いきなり長城の入り口から始まります。
※「慕田峪长城」までの行き方については「目次」より後半をご覧ください。
1人旅の世界遺産 慕田峪长城 自由散策
ロープウエーを降りて少し歩くと 「慕田峪长城」の入り口が見えます。
いよいよココから雄大な 長城 の世界へスタートです!
すぐに小屋のようなのようなものが見えます。
兵士の休憩所のようなものでしょうか?
長城の外側の様子
長城は地面から通路面まで高いところ、低いところがありますが 、基本はこのような外観で、所々に砦のようなものがあります。
まだまだ先は長い・・・。
この暑さでは修復するのも大変そう(汗)。
ずっと続く・・・長城
実際はこの塀、東は東シナ海まで、西は中国の内陸のずっと先まで続いていると思うと、重機もない時代に「すんごいものを作ったな・・・」っと、改めて感じますね。
これが全体のごく一部など信じられない・・・驚愕。
砦ではとりあえず休憩と水分補給
夏に行かれる方は、タオルと水が必須です。砦以外に、日陰もないので歩いている間は灼熱の行軍となります。昔、兵士は大変だったろうなぁ。
砦の中はこんな感じ
ここからいよいよ急勾配エリアに突入です
頭がくらくらします。この辺りで引き返そうかと・・・後ろ髪をひかれますが・・・。
ここまで来るのにもしんどすぎて、「もう二度と来ることはないかも・・・」と思うと、「登っておかねば・・・」ということで、終端を目指すことに。
どんどん・・・急になってきます(汗)
勾配が急すぎるのか・・・階段の踏面も傾斜になっています。
広角レンズで歪んで見えるのではなく、実際にこんな感じです(汗)。
だんだん急に・・・から・・・ますます急に・・・(汗)
やばいぐらいの急勾配です。
メキシコのマヤ遺跡 チチェン・イツァー以来の急勾配。目の前に階段が立ちふさがっている感じがする・・・。
とうとう、梯子を上ってる感じです。
とうとう登り切りました!!
絶景。
見返しの景色 ロープウエーからの入り口も遠くて見えず
「慕田峪长城」 の終端へ到着。
この上にも長城は続いていますが、柵で進入禁止になっていました。
勾配がきつすぎ、観光ではこの辺りが限界かもしれませんね。
ここからまた灼熱の中、へとへとになりながら、休み、休み、往路より時間をかけて帰りました。長城はまさに壮観ですが、また行くとすれば・・・春か秋に行こうと心に決めました。
真夏はやめた方がいい・・・。
どうしても・・・「空いたときがいい!」という人は、暑さ対策と暑さに強い体に鍛えておくこととをお勧めします・・・(汗)。
それと。
正直、登るときより、降りるときが恐怖。転げ落ちそう(怖)。
・・・っということで、熱い中やっとロープウエーの所までたどり着いたのですが、ここで疲れ倍増しました。
ここからは、このエピソードも含めて、 永遠と続く長城の中で「慕田峪长城」 を選んだ理由、公共交通機関を使った実際の行き方になります。
「慕田峪长城」へ行くことに決めた理由・・・
2万kmを超えるといわれるほど、延々と続いている万里の長城、北京からだと長城のどこを目指せばいいのか?「行き当たりばったり 1人自由のんびり旅」なので正直、行く前日までどこに行けばいいのか?どうやって行けばいいのか?全く知りませんでした(笑)。
まあ、この気楽さが好きなんですが。
以前、出張で現場に行く際、マイクロバスから遠い連なる山の頂上部に長城が雰囲気だけ見えたので、市内からの距離感はわかっていました。それに「有名観光地だし・・・まあ、いけるだろう」っという感じでした。
中国ではGoogleのサービスが使えないので 「百度地図」 の準備を・・・
ちなみに、中国でGoogleのサービスが使えないので、「百度地図」の案内に従って計画を立てます。
調べてみると、観光地として整備されているところでは「八達嶺長城」と「慕田峪長城」が有名のようです。今回は北京到着後、スマフォの地図アプリ(百度)でホテルのある三元桥(三元橋)から「长城(長城)」を検索すると・・・一番目に出てきた「慕田峪長城」へ行くことにしました。 ちなみにここが長城の中でも「八達嶺長城」であることは帰国後知りました(笑)。
公共交通機関を使い路線検索したので、おそらく三元桥を通る「慕田峪长城」方面のバスが便利で、一番有名な「八達嶺長城」ではなく、次に有名な「慕田峪长城」が検索に出てきたと思われます。「八達嶺長城」の方が混むようなので、結果こっちに来てよかったとは思いました。
「慕田峪长城」の場所
慕田峪在北京的位置
先に言っておくと・・・そこそこ遠いです。长城はその目的から、勢力範囲の境である山々の峰に沿って建つものですから、当然、北京の中心部からは離れることになります。なので、値段は高いかもしれませんが日系の「万里の長城ツアー」などに参加するのも安心でいいかと思います。
「自由に長城に行きたい、自由に長城を見たい」という方のために、ここからはどうやって行ったのか?を記載しておきます。
「慕田峪长城」 までの交通路線図
下中央部分が北京市内の環状道路です。中心部からはかなり離れていることがお分かりいただけると思います。
ホテルから地下鉄、バスを2本、シャトルバス、ロープウエーとすべて公共交通機関のみ乗り継いで行きます。
公共交通機関 を使って「慕田峪长城」への行き方
まずは、自分の現在位置から目的地までの検索です。
先ほど書きました通り、中国ではGoogleのサービスが使えないので、中国でメジャーな 「百度地図」 を使います。機能はGoogle mapと遜色はないと思います。
「百度地図」で経路を検索
ホテルからバスターミナルを目指します
まずは、ホテルのある三元桥 站( 駅 ) から地下鉄(空港線)で 东直门站( 駅 ) へ移動します。
「东直门站 バスターミナル」
「916路快速バス」に乗車
东直门站を出て、駅のすぐ傍にある「东直门站 バスターミナル」から 916路のバスに乗り一路、北を目指します。
916路快车(快速バス)は日本の高速バスのような車体で、出入り口は前方の1ヵ所のみで、途中ほぼ停車することなく北京郊外までスッ飛ばします。
「怀柔北大街站」で下車するのですが、このバス停が「え。ここで乗り換えるの?」っというぐらい簡素なバス停で少々不安になりました。
案内板もなく一段道路面より高くなった中央分離帯のようなところで、不安になり近くにいた長城に行きそうな中国人の学生に聞いて確認しましました。(汗)
その人も観光で来たようで同じくアプリを見ながら「大丈夫なはず・・・」っと言ってくれました。(笑)
次に 「h50路 /h23路」 バスに乗り換え
次は「h50路 /h23路」のどちらかのバスに乗ります。こちらはまさに小型の路線バスです。
田舎の道を登っていきます。
「慕田峪环岛站(バス停)」で降ります。確か終点でした。
シャトルバスで長城の入り口まで移動
「慕田峪环岛站(バス停)」 からはシャトルバスに乗りロープウエーの乗り場まで移動です。どんどん乗り換えて長城へと近づきます。
シャトルバスはあっという間に着きます。
ふもと(シャトルバス駅)から長城入口へは2本のルート
ちなみに、長城へはロープウェーとリフトの2ルートありますが、シャトルバスの行き先は1つなので、終点で降ります。
降りたところに長城の入場券とロープウェーなどのチケット窓口があるので購入しておきます。
絵でもわかると思いますが歩いて(登山)でも行けるようです。自分には無理です(汗)
最後 長城のある山頂へはロープウエーで
ロープウエーを降り、少し歩くと写真のような入り口が現れます。
行き方については以上となります。
シャトルバス・ロープウエー乗車券 ・ 入場券
左上:シャトルバスの乗車券 ¥10元
左真中:長城への入場券 ¥45元
左下:行き・帰りのロープウエー乗車券 ¥80元 ×2枚
※価格は2016年当時の価格
ここで注意が・・・
初めの計画ではロープウェーで登り、そこからは歩きで長城の左端まで行き、終端で折り返し長城の右端まで歩いて、下山はリフトで帰ろうと思っていたのですが・・・。あまりの暑さと疲労でとても行ける状態ではなく、やっとこさ元のロープウエーまでたどり着き、下りのロープウェーのチケットを買おうとしたら・・・。
ロープウエーの乗車券を買う際には計画的に・・・
ロープウエーの帰りの片道乗車券が往復の乗車券の半額ではないんです!
往復乗車券と帰りの乗車券の差額があまりに少なく、確か記憶では往復が ¥100元 、片道は上り下り共に ¥80元 づつ。
あまりの価格差に・・・疲れが倍増しました(汗)。
これなら、「とりあえず往復買っとけばよかった。」っと落胆(涙)
なのでみなさんチケットを買う時には計画的に・・・ (汗)。