今回は、いつも利用する関西空港からではなく、遠く離れた九州・福岡国際空港からの利用です。なぜ、わざわざ関西から新幹線で3時間かかる九州まで行ってまで、飛行機に乗るのか?
それはズバリ!
最新鋭機 B787-10 福岡路線初就航記念バーゲンチケット購入
人気のシンガポール航空!機材は最新鋭のB787-10。そしてビジネスクラスはフルフラットシート。
その魅力満点のビジネスクラスのチケットが、シンガポールまで10万円を切る価格で販売されていたためです!
「福岡路線B787-10就航記念バーゲンセール」(2018年)
セール期間中で、スケージュール的に可能な最安のチケットを購入。航空チケット総額は ¥119,270円でした。日程によってはもっと安い日があったのですが、仕方ありません。
この価格でシンガポール航空 最新のスタッガード式フルフラットシートを堪能できるとは、正直驚きでした。
シンガポール航空 B787-10のビジネスクラス・フラットシート
「窓側」の、「窓よりの席」がおすすめ!
今回のシンガポール航空B787-10のビジネスクラスは、スタッガードシートを採用しているので、窓側は1列のみで、どの席からも簡単に通路へ出ることができます。しかし、スタッガードシート配列ゆえに同じ座席が1列に並ぶのではなく、左右対称の座席が交互に配置されています。
そこで同じ窓側の座席で、どのくらい違いがあるのか比較してみました。
「窓側の通路寄りの座席」と「窓側の窓寄りの座席」比較
やはりいいのは「窓側の窓寄りの座席」ですね。座席番号でいうと、A列の場合A12・A15・A17・A19です。ちなみにA13は欠番になっており、奇数・偶数番ではないので少しややこしいですね。
窓側の窓寄りの座席
写真:復路ー窓側の窓寄りの座席 19A。
往路は「通路寄り」、復路は「窓寄り」の座席だったんですが、やはり「窓寄り」の座席がいいですね。外の景色も見やすいし、寝るときも通路とワンクッション空間があり、落ち着いた感じです。通路に直接面するより、個室感が高いです。
窓側の通路寄りの座席
写真:往路ー窓側の通路寄りの座席 18A。
写真ではわかりにくいですが、窓を見るにはサイドテーブルのある分、少し遠い感じですね。ちなみにこの大きなサイドテーブルの下が、後方座席の足を延ばす構造になっており、左右非対称の2タイプの座席を交互に並べるスタッガードシート配列の特徴でもあります。
B787-10の特徴の一つ電子ブラインドはとても便利
B787は電子ブラインドがいいですよね!日差しは押さえたいけど・・・景色は見たいときには最高です。窓の下にあるスイッチで、全開放から全閉鎖(真っ暗)まで数段階の調整可能です。とても便利ですね。ちなみに離着陸時などは、スタッフ側で全開放などもできる集中コントロール可能な仕様となっています。
同じ中型機カテゴリーのライバル機である、エアバス社のA350にはなぜ付けなかったのでしょうかね~?。
では、福岡空国際港からシンガポール・チャンギ国際空港までの、シンガポール航空 ビジネスクラスの旅を時系列で追います。
空港出発前のラウンジでの食事、ゆったり見れる「非日常の空の景色」、機内での飲食など、魅力いっぱいです。
福岡国際空港からシンガポール・チャンギ国際空港へ
搭乗予定の便が午前9:45発のため、2時間前の7:45前に福岡国際空港国際線ターミナルへ到着。博多駅から国際線ターミナル行きのバスがあるのですが、朝の早いためバスの運行がなく、地下鉄空港線で博多駅国内線ターミナルへ行き、無料のターミナル移動バスで国際線ターミナルへ移動しました。
国際線ターミナル シンガポール航空カウンターでチェックイン
まずは、チェックインです。福岡空港は国内線ターミナルと国際線ターミナルに分かれているため、国際線ターミナルにある、シンガポール航空専用のチェックインカウンターでチェックインします。
預け荷物の制限は、個数ではなく、1人当たり総重量40kgまで。3人で120kg。十分すぎです(笑)。
マイルについては、今回搭乗のシンガポール航空ではなく、同じスターアライアンスグループのANAのマイレージに積算したいため、チケット購入時にあらかじめANAのマイレージ番号を登録しておきました。
ボーディングパスにはANAを意味する「NHとマイレージ番号(ぼかしを入れています)」がきちんと記載されており、マイレージの積算はこれで一安心です。「*S」はANAのブロンズ会員になっていたのでスターアライアンスシルバーの「S」が記載されていました。
搭乗前にラウンジで朝ごはん
SQ655便の搭乗時間は、出発時間(午前9:45分)の30分前、午前9:15です。
ビジネスクラス 利用特典の1つに、搭乗前のラウンジ利用があります。福岡空港にはANAラウンジもないため、指定されたのは「福岡ラウンジ」でした。
セキュリティーチェック、出国手続きを経て、制限エリア内にあるラウンジへ向かいました。ラウンジは搭乗予定の「55番 搭乗口」の真ん前にあります。便利です。
ラウンジに入ろうとした、その時、折り返し便として搭乗予定となる、SQ656便 B787-10の機体がちょうどシンガポールから到着しました。これから1時間後に搭乗なので、それまでラウンジで朝ごはん食べるのにちょうどいい感じです。
福岡ラウンジ
福岡ラウンジは、他の空港のラウンジに比べて快適に過ごせました。東京・羽田のANAラウンジなどは常に混んでいますし、大阪、名古屋も混雑時には快適に過ごせないこともあります。
朝早いためか、福岡ラウンジは利用者も少なく、それだけで快適です。食事の種類などは少な目ではありますが、機内食もあります。朝食を食べるには十分でした。ただ、1つ残念なことを言えば、窓がないことです。飛行機の様子や離発着が見えないのが少し残念ですね。
9:15 シンガポール航空 SQ655便へ搭乗
搭乗時間が来ました。ラウンジを出ると・・・すぐ目の前が搭乗口です。大きな空港だとターミナル内の移動が大変ですが、福岡空港国際線ターミナルはコンパクトなため、ゲートまでの移動も少なくゆったっり行動できます。
飛行機への搭乗。ここから、離陸までが一番の高揚感ですね~。ワクワクします。
入口ではCAさんが笑顔で迎えてくれます
ボーディングゲートを通り、ボーディングブリッジを進むと、機体入口でシンガポール航空の代名詞ともいえる、制服であるサロンケバヤを身にまとったCAさんが笑顔で迎えてくれます。もちろんですが、搭乗券を見せると席まで案内してくれます。
B787-10のビジネスクラスは、2本の通路と横4列の座席配列のため、全席通路に面しています。トイレに行く際など横の人を気にせず行けるため、「窓側がいいけど、トイレが近いので・・・」という方にも、窓からの景色を心配せず、十分堪能できます。
まずは機内サービスのウエルカムドリンク
搭乗後しばらくすると、おしぼりを配ってくれます。そして続いて、オレンジジュース、スパークリングワインなどのウエルカムドリンク、新聞、雑誌などを勧めてくれます。至れり尽くせりです(笑)。
スリッパも各席に用意されていますので、離陸後に履き替えると、とてもリラックスして過ごせます。ヘッドフォンはSONY製のノイズキャンセリングヘッドフォンで、上空でもエンジン音をかなり消してくれます。映画を観る以外にも、ヘッドフォンをしてると快適に過ごすことができます。
同行者がいる場合、窓列の席か中央列の席か悩みます
今回は家族3人旅です。それぞれ窓側、縦3列で予約したので、顔を合わすことはできません。
母親はいつも(エコノミークラスの場合)はトイレを気にして通路側希望です。今回は、窓側でも気楽にトイレに行くことができるし、窓から景色が楽しめ、とても良かったようです。
ただ・・・席を立たないと、顔を合わすことがなかったので、「中央の席も、いいかも・・・」とのことでした。やはり多少の不安感もあるようです。中央の席(並び2席)は間にある稼働間仕切りを下げれば顔を合わせることができる仕様となっています。
飛行予定時間6時間45分。いつも使う関西空港より若干ですが短い気がします。
評価の高いシンガポール航空の提供する機内食
食事の時間です。ちょっと気になっていた菊乃井(右写真:上段左から2人目)監修の日本食ですが・・・。やはり肉がいい!と言うことで、予約時にあらかじめ別のものにしました。
まずは、シンガポール航空ビジネスクラス定番のサテーです。これを食べると東南アジアン旅感が高まりますね。香辛料などの癖もなく食べやすい味です。
そしてメインはこれにしました。B787-10福岡初就航記念期間限定「九州産和牛フィレステーキ」です。やはり肉がいいですね(笑)。飲み物はシャンパン。
あとは食後にデザート、果物、チーズの盛り合わせと・・・なんかずっと食べてる感じになります(笑)。
食後はキャビン全体が暗くなり昼寝時間
食後、キャビン内は照明が消され暗くなるので、ベッドにしてお昼寝の時間です。横になってシンガポールまで行けるとは快適でしかありません!
目を覚ますと、シンガポールまで残すとこ1/3のところまで来ていました。時間にしてあと2時間ほどです。
起きたらすぐ飲み物のリクエストなどを聞きに来てくれます。シンガポール航空はいいですね~
レモン入りのコーラを貰って。また飲んでます(汗)。こんなの毎日してたら太りますね~。確実に~。
ボーと外を眺めているとアナウンスが流れ、着陸準備です。本当にあっという間ですね。シンガポールって、もっと遠かったような・・・。恐るべしビジネスクラス。あっという間に感じさせてしま。正直、もっと乗っていたいと思いますね(笑)。
シンガポール・チャンギ国際空港へ着陸です
小雨の中、ほぼ定刻でシンガポール・チャンギ国際空港へ着陸。到着はターミナル2でした。
ちょうどクリスマスシーズンと言うこともあり、ターミナル内はクリスマスの雰囲気出ていますね。ですが・・・ターミナルビルの外は赤道直下の灼熱の国。なので、なんと言うか・・・不思議な感じです。感覚がくるいます(笑)。
ということで、いきなり4日後の復路に飛びます。
復路:深夜便でシンガポール・チャンギ空港から福岡国際空港へ
アーリーチェックイン・出国手続き後、制限エリア内へ
シンガポール市内からGrabでチャンギ空港 T3(ターミナル3)へ到着。チェックイン時間よりかなり早いので、アーリーチェックイン(通常より早めのチェックイン)をしました。こんなことまで。この空港はほんと便利で、いつもすごい!・・・ただ、ただ、それだけです。
アーリーチェックインだったためか、ボーディングパスにゲート番号がまだ入っていません。なのでのちほどフライトスケジュール(電光掲示板)で確認しなければ・・・。
時間もあるので、しばらくチャンギ空港・ターミナル3内を散策。その後、ラウンジへ向かいます。ターミナル3は店舗もたくさんあり、天井も高くショッピングモールのようで楽しいですよね。とても空港とは思えません。
シンガポール航空は、拠点とするチャンギ国際空港も魅力の一つですよね。にぎやかで、きらきらしていていて、空港でも十分楽しめます。この点でもおススメです!
シンガポール航空「SilverKris Lounge(シルバークリスラウンジ)」へ
灼熱のシンガポール観光で辛いのが汗ですよね~。
これで飛行機に乗るのは正直つらい。ということで、まずは、なによりシャワーを浴びることに。ということでラウンジに急ぎます・・・。
シンガポール航空の「SilverKris Lounge」はビジネスクラス以上でないと利用できないのですが、深夜便の時間帯にもかかわらずかなり混んでいます。これだけ深夜便があって、世界のいろいろな国へ飛んでいると思うとすごいですね。このラウンジかなりの大きさなのに・・・まず空いてる座席を探さなければなりません(汗)。これはちょっとマイナスな点。
何とか席を確保し、シャワーへ行ったら、「あちゃー」7~8人待ちです(汗)。待つこと30分。やっと順番が回ってきました。でもシャワーを浴びると生き返りますね~。エアコンは効いてるし天国です。サッパリです!
そして夜ごはんを食べることに。シルバークラスラウンジは料理の種類も多く、夜ご飯はここで済ませればいいですね。へたなレストランより確実にいですから。
時間になったので搭乗口へ向かいます。
シンガポール・チャンギ空港は、搭乗待合室に入る前に再度セキュリティーチェックがあります。なので、制限エリア内で飲み物を買っても、持ち込めないのでご注意を。
シンガポール航空 SQ656便へ搭乗
シンガポール・チャンギ国際空港を離陸。シンガポールともお別れです。
寝る前に機内食(日本食)を食べました。朝、ギリギリまで寝られるので。でも先ほどラウンジで食べたので、結構、お腹いっぱいです。失敗です(汗)。
深夜便の場合、機内食は朝、食べる方がいいですね。食事中からもうすでにキャビンも暗くなっています。食事を早々に終わらせ座席からベッドにして寝ることに。
寝たら。
あっ!という間に夜が明け、日本でした。
時差も1時間あるので、実質寝れるのは3時間ぐらいですかね~。でも、飛行機で横になって寝ることができるなんってホント楽ですね。エコノミーだったら、腰とか、お尻とか痛くなりますから(汗)。
これに1度乗ってしまうと、エコノミーに戻るのは辛すぎる(涙)。
シンガポール出発からおよそ6時間、無事に福岡国際空港へ到着です。ホント、あっという間でした。シンガポール航空B787-10のビジネスクラスは快適すぎて困ります。病みつきになりそうです・・・(汗)。
今回の獲得マイルー積算マイル・プレミアムポイント
搭乗したのはシンガポール航空でしたが、いつもの通り加算は同じスターアライアンスグループのANAにしました。加算されたANAのマイル・プレミアムポイント(PP)は以下の通りでした。
便名 | 内容 | クラス | マイル | PP |
SQ 0656 | SINGAPORE – FUKUOKA | U | 3,511 | 3,911 |
SQ 0655 | FUKUOKA – SINGAPORE | D | 3,511 | 3,911 |
7,022 | 7,822 |
予約 重要メモ
満足の一言でした。非日常の上空の景色や、評価の高いシンガポール航空の機内サービスや空港ラウンジを堪能できました。
おおすすめの座席位置は?
座席はやはり窓側の窓寄りの席がおすすめです。
2人連れの場合どちらとも窓側希望の場合前後に続きの席であれば、どちらかは窓側の通路寄りの席となります。スタッガードシート配列なのでこればかりはどうにもなりませんね。窓側でも機体構造上窓のない席(座席番号:A16、K16)がありますので、ご注意ください。
窓側よりも並び席優先であれば、中央列となります。中央に稼働間仕切りがありますが下げていれば顔を見ることができます。
ビジネスクラスは昼間便がおすすめ!
中距離路線(日本ーシンガポールなど:飛行時間7時間前後)の場合、昼便と深夜便があると思いますが。深夜便だとあたり前ですが、深夜に出発して翌早朝到着するため、離陸後のドリンクのサービスが終わると、機内の照明は消され飛行中はほぼ寝ることとなります。そのため、機内サービスは最小限となります。
昼間の便だと、CAさんがずっと食事・デザート・飲み物などいろいろ勧めてくれます。なのでビジネスクラスだと昼間の便が断然おススメです。ビジネスクラスのサービスが堪能できると思います。福岡、名古屋の便は1日1往復なので、残念ながら復路日本への便はどうしても深夜便になります・・・。
深夜便の機内食は離陸前がおすすめ!
ビジネスクラスの場合、機内食を離陸後に食べるか、翌朝着陸前に食べるか選択できるのですが、チャンギ空港のシルバークリスラウンジは料理も豊富なため、搭乗前にラウンジで食事をとり、機内食は翌明朝に朝食として食べるのがおすすめです。
以上となります。シンガポール航空のビジネスクラスは、時々セールがあるので、その際にはぜひ検討してみてください。満足のいく機上で非日常の体験ができると思います!